
「キャリオープン」とは?
「キャリオープン」は、自分の身近な人(同じ会社に勤めていた人を想定)が退社したあと、「どこで何をして実際どうなのか?」を確認できるサービスです。
転職を検討する社会人に対し、同じ業界で・同じ業務をしていたけれども転職していった先人たちの”転職後”のリアル(キャリア)を可視化(オープンに)することで、より納得感の高いキャリアを歩めるきっかけを作ることを目的としています。
「キャリオープン」を作った理由
サービス立上げメンバ全員が転職経験があり、実際に転職を検討・実行した際に、自分でキャリアを切り開く難しさを実感したことが「キャリオープン」を作ったきっかけとなっております。
転職エージェントが無料で伴走してくれ、転職口コミサービスも充実している中で、なぜ「キャリオープン」を作ったのか。その背景や想いをまとめています。
①最後の一押しをするのは身近の人の実体験
転職を考えていなくても転職エージェントに登録する時代です。転職エージェントとの面談や、求人票をながめることで転職意欲が湧いてくることもあります。また、転職口コミサービスを見ながら「自分がこの会社で働いたらどんな感じかな?」と想像するのも、自身のキャリアを考える有効な手段です。
ですが、それだけで「よし、転職しよう」と決断できるかというと、なかなか難しいのではないでしょうか。同じ職場で同じ業務の不満を持つ人、同時期に子供が産まれて働き方を見つめ直している人、など、似たような境遇の身近な人が転職しているのを見て、「よし、自分も」と一歩踏み出す決断をする人が多いと感じています。
会社の人事情報で退職者が発表されるたびに「この人達はどこに転職するのかな」と気になっていました。直接コンタクトを取れる人であれば良いですが、大企業だと退職者と直接接点がないことも多く、ほとんどは退職者の転職先が分からないままでした。本当は退職者全員に「どこ行くの?」「年収は?」など根掘り葉掘り聞きたいのに・・・(笑)。せっかく同じ会社に勤めていた同僚という身近な人が転職するのですから、その情報が少しでもオープンになれば良いと思いませんか?
余談ですが、一社目の会社を辞めた際に内示情報をみて「どこで何するの?」と連絡をくれた元同僚はその後もれなく転職をしていました(笑)。
②既存サービスでは情報が足りない
転職エージェントのサイトや、転職口コミサービスの情報は非常に充実しています。一方でこれらのサービスでは足りないと思う情報があります。それは「転職後どうだったか?」です。転職エージェントの転職事例やインタビュー記事では、どの会社から、どういう軸で転職活動を行い、どこから内定を得て転職したかについて詳細な情報があります。ただ、どうしても、転職エージェントは転職が完了したら一旦はお付き合いが終了するケースが多いため(定期的に転職後のフォローをされるエージェントもいるのは事実ですが少数の認識です)、入社後の情報は少ないのだと思います。
また、転職口コミサービスは口コミの量・質という観点で非常に優れていますが、自身が所属している会社の口コミをみても、その人が退社してどこに入社したか、入社してどうだったかの情報がありません。転職候補先の口コミをみても、その会社に中途で入社した人がどの業界から入った人か分からず、どこまでその口コミを参考にしてよいか悩むケースがあります。
転職の際に、寄り添って伴走してくれる転職エージェントや、貴重な口コミ情報を提供する転職口コミサービスは必要不可欠ですが、「自分がどの会社にいけば、自身の幸福度(Well-being)を上げられるか」をしっかり考え抜くには、同じ業界/会社にいた人が「今どこで何をして実際どうなのか?」を確認できるサイトが必要であり、皆さまのお役に立てるのではないかと考えました。
③「現職に残る」という選択肢も当然あり
現状に不満がある方は転職に対し以下のような過度な期待があることも多いと思います。
〇転職すればすべてがうまくかも
〇転職すれば素晴らしい人生になるのかも
〇転職すれば新たな道が拓けてくるのかも
ですが、転職をすべきでない方も一定おります。例えば収入は満足しているが一時的な人間関係が嫌で転職するケースでは、実際に収入が下がって初めて後悔することが多いです。同じ業界/会社にいた人の転職経験談を確認して、「現職って良い会社かも」「残って頑張ろう」という意識になり、自身のキャリアに納得できる社会人が増えれば良いと考えています。
さいごに
複数名(3名)でサービスを立ちあげましたが、そのうち2名が損害保険会社出身(会社は別々)だったため、最初の業界を損害保険業界に絞っております。損害保険業界は新卒採用がメインの会社も多く、「大企業に入れたのを無駄にしたくない」「辞めたら戻れない会社なので転職する踏ん切りがつかない」という方も多いです。
そんな方々にとっても「辞めていった人がこういう業界/職種で活躍しているんだ」「●●の軸で転職すると後悔しそう」という気付きを得るきっかけとなり、より納得感のあるキャリアを歩む一助になれば嬉しい限りです。
今後は、徐々に他の業界にも拡大させたいと考えております。そのためには、まず最初の対象業界である損害保険業界の口コミを多く集め需要のあるサービスにすることが重要です。少しでも多くの方々に口コミ投稿のご協力をいただけますと幸いです。是非、よろしくお願いいたします。